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アグネスとしゃべっちゃった

2004年11月19日

ああ、緊張した〜!
ついに、この日がやってきたのでした。北島三郎さんの番組「北島ウィンクハート」に、ゲストとして、11月16日収録がおこなわれる品川のスタジオにおじゃましてきました。その番組のテーマ曲として僕の歌が使用されている縁で、お呼ばれしたわけです。ちゃんと僕の控え室もあったんですよ。しかもお弁当付き!一緒に来てくれた某音楽センターのおひげのN氏は、僕の緊張など関係ないよ〜という顔で、きれいに全部むしゃむしゃと食べておりました(この頃お酒をやめているせいか、よく食べること食べること)。繊細な心の持ち主・天才おぼっちゃまは、半分も口にできませんでした(それでも、食べたんだ〜)。

「リハーサルですよ。」
と、連れて行かれたのは一階にある収録スタジオ。なんだか、大きな倉庫みたいに見えました。組み立てられていたセットは、どこかの家の部屋のようです。緊張しているくせに「こういうのを、カメラで区切って映すと、それっぽく見えるんだなあ。テレビ画面に放映すれば、けっこうだますのって簡単だなあ…。」なんて、真実を追究する「名探偵おぼっちゃま」は、鋭い眼光で観察するのでした。

「おかしいぞ、他の出演者(つまり北島さんやアグネス)がいない。いったい、なんのリハーサルなんだ?」
 「しかもカメラが4台も。そのうちの1台はキリンのような長い首にについている。なぜだ、なんのためにこんなにカメラがあるんだ!」
そんな疑問も、セットの一部のように見えていたキーボードが謎を解いたのだった!
「そうだ、わかったぞ。今の時間は、この僕の、この僕のためだけのリハーサルだったんだ。」
…こんな事は、打ち合わせの段階でとっくにわかっていましたが、あえて、名探偵コナン調にしてお届けしてみました、はい…。

てなわけで、オープニング曲『ドンマイ』と、『きっとできる』の二曲を歌ったのでした。でもねえ、つらかったよ。だってさ、目の前に子ども達がいないんだよ。カメラマンや、ADさんて言うの?そういう人はいっぱいだけど、みなさんは仕事でしょ?カメラアングルがどうのこうの、音がどうのこうので大忙し。つまり、聞いてくれる人がいないわけ!いちばん困ったのは目線!よく、歌手の人ってテレビカメラに向かって歌うでしょ。すごいです、ああいう目線で歌える人ってすごいです。僕には、できないんですよ、だめ・ダメ・駄目!やっぱり、僕は歌手ではなくて「研究部長(アイドル部門)」だったんです(だから〜、アイドル部門なんてないんだってば!)。
それで、目線をどうしたかというと、「非常口」と書かれた緑のランプを見つめながら歌ったのでした。もしかして、「早く帰りたいよ〜」という気持ちが無意識のうちに働き、非常口に向かっていたのかも。心の非常口があったらいいのにね(うまい、座布団一枚!)。

そんなこんなで、いよいよ本番を迎えました。
スタッフが控える中、北島さんやアグネス、そして北島さんの三女の水町さんが入ってきました(あれ、なぜアグネスだけ呼び捨てなんだろう?う〜ん、でもさあ、アグネス・チャンさんって、言いにくいんだよねえ)。
ま、まぶしい!僕が放っている「アイドルの輝き」とは違うまぶしさが、乱反射のようにきらめくんです。これなのか、これこそが噂に聞いていた「スターの輝き」オーラなんですね(あ、今、誰か言ったでしょ?アグネスのは、「草原の輝き」なんじゃないのって...)。

さあ、収録開始です。
いきなり、僕の生演奏からなんですよ!それも、北島さん達がいる所で!ちゃんと僕の方を見ているのです!もう、恥ずかしいとかっていう気持ちは消えて、ただただ、一回で決めなきゃ…これだけでした。
「こんな素人のせいで撮影を遅らせたらいけない。」
う〜、なんともけなげなおぼっちゃま!いじらしくも、かわいいおぼっちゃま!えっ、もういいから早く次に行け? はいはい、わかりました。ま、とにかく、なんとか無事に歌い終えた時にはようやく笑顔が出たのでした。あ、でもね、この笑顔はいつもの「アイドルスマイル」じゃなくて、「ああ〜終わって良かったスマイル」だったのです。だから、微妙に引きつっていま〜す。テレビ放映の見所は唯一ここかな?

「いやあ、若々しいねえ。こうやって、スタジオで生で聞くのもいいねえ。」
本物の歌手・北島さんのコメントです。さらには、「ド〜ンマイ、ド〜ンマイ」なんて、歌ってくれたんです。その歌を聞いて、アグネスが鋭いつっこみをしていました。
「北島さんが歌うと、こぶしがまわって演歌ですね。」
はたして、笑っていいものかどうか…。
ゆえに、収録中は、ほとんど無言のおぼっちゃま。なのに、口の中の渇くことったら、ありゃしない。不○家のペコちゃんみたいに、唇ばっかりなめていたのでした。という感じで、あっという間に収録終了。

でもね、ちょっとした時に、アグネスが話しかけてくれました。気を遣ってくれる優しいお姉さんでしたよ。僕なんか、うれしくなっちゃって、ミーハー気分で話してしまいました。
お「名古屋駅のホームで前、見かけました。」
ア「声をかけてくれれば良かったのに。」 
お「レコード、何枚も持っているんですよ。」
ア「ありがとう。」
(註:お…おぼっちゃま ア…アグネス)
本当はね、もう一言話したかったのでした。
お「今でも、シンシア(南沙織)とは会うんですか?」

ま、とにかく人生、おそらく最初で最後の出演(有名芸能人との共演?)が終わりました。笑いながら観てくださいね。普段とはまったく違う、おとなしい僕をご堪能ください。
たぶん、放映は11月28日(日)です。テレビ東京・テレビ大阪・テレビ北海道・テレビ愛知・テレビせとうち・九州放送は、この日の朝7:30から同時放映予定です。

翌日はいつもどおりの小学校コンサートでしたが、緊張感が解けまくったせいか、もうはしゃぎまわったユズリンなのでした。『きみがぼくの“元気”』を歌う前に質問するんです。「寂しい時に、いてほしい人は誰ですか?」って。この頃、こういう子がいるんですよ。「ユズリンです」って!
もう憎いよ、このこの!
こんなだから、やっぱり、小学校コンサートはやめられないのだ!子ども達の笑顔やざわめきって、いいねえ!最高ですねえ!さあ、年末まで歌いまくるぞ〜!あ、どうしよう。もしも、北島さんから、バックで踊ってくれなんて頼まれたら…。そしたら、踊っちゃうから、ちゃんと見てねえ〜…って、ないない!じゃ、また!