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たまには一人で弾き語り

2006.5.26

五月晴れ いったいどこで ひとやすみ へんちゃか ぺんちゃか

どうも、カラッとせんのう。
このまま、梅雨入りしてしまうのかのう?もうちっと、すがすがしい風に吹かれたいものじゃよ。
おおっ、そうじゃそうじゃ、「さわやか」という言葉があるじゃろ?この言葉はのう、正しくは、秋の季語なんだそうじゃよ。じゃから、「さわやかな五月になりました…」という言い方は、おかしいということじゃな。まいった、まいった。この歳になっても、まだまだ知らんことばかりじゃ。恥ずかしいことじゃが、せっかくじゃから、もうちっと日本語を勉強してみようかのう。
うちの柚坊も、歌を創るときに、あれでけっこう考えているようじゃよ。この頃は、使うと誤解されてしまう言葉があるようでのう。「平等」「差別」っちゅうもんは、ほんに難しいもんじゃのう。なんにしても、大切なのは、互いの信頼関係!わしゃ、そう思うが、皆の衆はどうかのう?

さわやかな五月…じゃなくって、すがすがしい五月、みなさま、いかがお過ごしですか(危ない、危ない)?もう少し、晴れ間がほしいですよね。農作物の成長にも影響があると聞くと、やっぱり僕らも自然の一部なんだ、と気づかされますよね。ほんのちょっとの謙虚さ、忘れないようにしたいものです(あららら、なんだか真面目なお坊ちゃま)。

前回の広島ライブ。
まだまだ反響は多くて、この企画、どうも各地で続きそうです。う〜ん、楽しみ!なんたって、金井さんの力を借りれば、一人では作り得ない空気や音、色が出せるので、ものすごくワクワクします。もちろん、来てくださった方々も燃えてしまうしね。相乗効果のたまものです。

そうです、そうなんですよ!
お坊ちゃまの「縁側でお茶でもすすって日向ぼっこ」コンサートは(あれっ、そんな題名だっけ?)、何を隠そう、一人では作りえないものなんですね。小学校だって、子ども達や先生方が、歌って踊ってくださるからこそ可能なんです。
静岡県伊東市宇佐美の「明日も心に青空を」コンサートも、実行委員会のみなさんが、強力な協力(よっ、うまい!)をしてくださいました。小学校の体育館の飾りつけや、いす並べ、そして、ダンスやコーラスと、大活躍!そのおかげで、体育館がコンサートホールになり、雨降りで肌寒かったのに、なんとも温かな空間に変わったのでした。

写真そんな雨降りの19日。
京都音楽センター主催の、「NEW ALBUM 発売記念コンサート」があったんです。京都音楽センターの企画は、すごく楽しみ!だってだって、夢のような事を実現してくれるからなんです。過去の例で言うならば、フルバンド(ってわかります?つりバンドじゃないんですよ。ドラムスとか、ギターとか、ベース、キーボードのそろった楽団のことなんですよ…が、楽団っていう表現がなんとも)をつけてくれたり、荘厳なまでの弦楽四重奏と一緒に、お坊ちゃまの上品さをさらに引き立たせてくれる演奏を企画してくれたりと、それはそれは、なんとも豪華なコンサートを作ってくださるわけでございます。ねえ、だからさあ、期待は高まるわけですよ。でしょでしょ?というわけで、「さてさて、今回はどんなふうになるのかな〜。やっぱさあ、11枚目のアルバム発売記念なんだから、フルバンドに弦楽四重奏も付けちゃうよねえ、だよねえ、だよねえ。あ、もしかしたら、金井さんだっているかも、うっひょっひょ。」
と、胸をはずませながら、京都音楽センターの社長、“ときやん”にたずねてみると…

写真「せやなあ…、今回は、一人でやってくれはるかあ?」

えっ?ひ、ひとり!聞き間違い?うん、でも、確かに聞こえたよね、ひとりだって…。
もう、頭の中は真っ白。自分のピアノにも自信はないし、新曲をピアノ一本で歌い続けることにも自信はないし、かといって、カラオケばっかり使ったら、それこそアイドル歌謡ショーみたくなっちゃうし…。そんなこんなで、本当に悩んでしまったお坊ちゃまなのでありました、はあああぁぁ。

そ、そんな時です。
聞こえてきたんです。そう、どこからともなく、声が!まさしく、それは天の声だったのです…。
「これ〜、そこの頭の中だけがかわいいお坊ちゃま〜!一人でやろうなんて驕(おご)ってはいけませぬ。みなみなさまのお力を借りるのですぅ〜〜〜。さすれば、すべて円満に運ぶでしょ〜。」

その声に、いっぺんに目が覚めたお坊ちゃまは、一日でも早い方がいいと思い、何はさておいても、すぐさま連絡をとり(って、前日のくせに〜)、ダンスと、宇佐美でも好評だったリコーダーの伴奏を頼んだのでありました、はい(あ〜、良かった。早く連絡がとれて…はいはい)。

写真リハーサルに集まってくださった方々は、きっと、会場に来る道すがら、
「なんかさあ、いやな予感せえへん?」
「おやすミンジャーのダンスだけで、ほんまに終わるんやろうかあ。」
「うちなあ、まだ、何かが起きると思うねん。」
「せやろ?」
「せや、せや。」
こんな会話があったかどうかは定かではありませんが、さすが、お坊ちゃまに日頃、振り回されている皆様の勘は鋭いのでした。

結局のところ、『おやすみスヤスヤおやすミンジャー』のダンスの前には、台本もないのに、大阪吉本風寸劇をやらされてしまうわ(しかも、パジャマ持参だし、お坊ちゃまは自分を「宮元亜門振り付け」なんて、おバカなテンションで指導しまくりだし!)、『やくそく』のリコーダーは吹かされるわ(そこはスラーだから優しく、そこはもっと美しく、なんて指揮者のように指導しまくり!)、『ぼくたちの歌』では、一人ずつの思い出の歌を歌わされるわ、それはそれは、冷や汗たらたら、いえだらだらの瞬間だったに違いありません(やらせておいて、この冷静な客観的な書き方をするとは、おそるべし、お坊ちゃま!)。

写真 写真



えっ、何?
一人ずつが歌った(歌わされたが正しい表現であります)思い出の歌が気になるって?そうでしょう、そうでしょう。じゃあ、お教えいたしましょうね。
まずは、会場のお客様。金沢から、わざわざ来てくださった、紙芝居のおじちゃま「ノマリン」です。もう、小学校を退職なさり、各地に紙芝居を持って回っているのですが、夜、寝る時にね、布団に入ってから、必ず歌うんだそうです。その歌とは、『今日も一日ありがとう』(byユズリン)。なんでも、2番まで歌うと、知らないうちに眠っているんだとか…。この日も、良い声で歌ってくれましたよ。


写真 『やくそく』でリコーダーを吹くためだけに来たはずの、京都の小学校教諭Yさんは、『ひとかけらの純情』(by南沙織 うっひょっひょ)。ほんでもって、そのYさんにわけもわからず連れて来られたリコーダーの上手なMさんは『歌えバンバン』(なんたって、お坊ちゃまのことさえ知らないのに、連れて来られたんだから、いちばんの被害者なのでありました)。静岡の湯の町娘のUさんは『17歳』(by南沙織 どっひょっひょ。あ、これに関しては、一切、仕込んでいませんからね。これだけは信じてちょうだい)。京都の小学校教諭Nさんは『少年少女冒険隊』(byユズリン)。同じく小学校教諭Aさんは『そしてぼくらは地球』(これまたbyユズリン)。保育園にお勤めのKさんは『あめふり くまのこ』(意外や意外。お坊ちゃまも好きなんですよ、この歌)。そして、Fさんは『ドンマイ』(またまた、byユズリン。なんか、気を遣わせてしまいました)。
しか〜し、このおかげで、会場の小さなお子様達も、喜んで、一緒に歌い踊ってくれたのでした(もちろん、南沙織じゃなくて)。

この日、さらに嬉しかったのは、しゃべる場面を少なめにしても、歌でわかってくださる方々が聞きに来てくださったということです。よけいな説明というか、お話なんか不要で、歌詞をきちんとかみしめながら聴き、自分と重ね合わせてくださったんですね。『ぼくたちの歌』は、初めてピアノを弾きながら歌えたし、『星が降るように』〜『心うらはら』〜『あなたを歌う』も弾き語りのように、静かに歌えました。会場からは、すすり泣くような、そんな声も聞こえたんです。本当に、お客様にも助けられてのコンサートなんですね。ありがたい、ありがたい時間でした。

写真 写真 写真


のう、ありがたいものじゃ。
きっとじゃよ、“ときやん”社長も、一人でピアノを弾きながら歌う、そんなお坊ちゃまを聞きたかったのじゃよ。初心を忘れずに、原点を忘れることなく歌い続けること。豪華な伴奏とかなくても、仲間に支えられてこその「つながりあそび・うた研究所」が好きなんじゃな。うちの坊の代わって、わしがお礼するぞなもし。しゃっちょさん、ほんに、ええ機会を与えてくれはって、ありがとさんです。これからも、よろしゅう頼んまっせ。
さあて、皆の衆、SBS静岡放送のラジオ「ユズリンの音楽日記」じゃが、次回は6月4日だそうじゃ。朝9時からじゃ。テーマは「空」。どんな曲が流れるか、わしも楽しみじゃ。羊かんとお茶の準備をしながら、待とうかいのう。ほんなら、またのう。

五月には 新曲よっつ できました へんちゃか ぺんちゃか