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金沢復活! “WITH YOU 第五楽章”

2007/04/09

頭はね 生きてるうちに 使うのだ へんちゃか ぺんちゃか

しっかしのう、なんで、こげな結果になると?(あれ、いつの間にか、博多弁?)自分の首を絞めることになっても、知らんとっと…。この時代、ほんまに明日のことを思っておる日本人は、おるのかのう。わしゃ、なげかわしいとっと(って、こんな言い方するのかな?)。
おっ、いけん、いけん。つい愚痴ってしまったわい。何をそんなに怒っておるのかとな。日曜日のことじゃよ。日曜日!ま、長くなるから、ここらで止めようの。しかしじゃ、わしゃあ、あきらめんとっと!とっとこと〜の、とっとっと!

写真桜の花びらが、そよそよと揺れ舞う金沢へと、行ってきましたよ。題して「お坊ちゃま復活、リハビリコンサート!」じゃなくて、あしたのきみに主催「WITH YOU 第五楽章」コンサートです。この企画は〜大人のための〜という副題があり、日ごろ子ども達を真ん中に置いて、一所懸命コンサートや研修会などに取り組んでいる金沢の仲間達が、

「たまには〜、自分達もゆったりした時間が、ほしいげ?」
「ほしいじ〜、ほしいじ〜」
「ほな、やるが〜?」
「やるじ〜、やるじ〜」

という会話の中(ほんまかいな)、2002年2月の第一楽章を皮切りに、なんと、第五楽章へと進んだのでありました!中学生以下は入場できない、ということで、涙を飲んだ小学生の多いこと!(保育室が用意されていたんですよ)そうなんです、金沢近辺には、大人の雰囲気を感じることのできる、理解することのできる、味わうことのできる子ども達が、少なからず存在するのでありました。それも、小さな頃から、コンサートやら研修会で、歌やダンスに親しんでくれているからなんですね。積み重ねって、すごいことです。種が、ちゃんと芽吹いているんです。

写真会場は、全国から注目されている取り組みをしている「金沢芸術村」のピットのひとつ。100人が入って、ちょうど良い広さの空間です。シックな色合いで、ステージの高さも20cmくらいかな?高からず低からずの、温かな造りです。
ステージには、満開の桜の花。
その花が話しかけてくれるんです。
「みんなで一緒に、また春を迎えられて、良かったね。」

このコンサート、新しいアルバム『Invitation to YUZZ K 夢人』の完成記念でもあって、プログラムにはなんと、その中から12曲も取り入れたのでありました!練習に練習を重ねた成果を届けたい。そんな強い、熱い思いを持って、金沢入りしたお坊ちゃま。コンサート開演と同時に、その意志をせつせつと語りかけるのでありました。

「今日は、おそらく楽譜にかじりつきなので、みなさまの顔を一度も見ないと思います。ど、どうかお許しください…。」

その言葉に、会場に集まった老若男女のみなさま、われんばかりの拍手を…じゃなくて、笑いまくるのでありました。やっぱねえ!通の方が集まってくださっているので、「笑顔がかさなれば」や「歩いてゆこう Movin’On!」の手遊びなんかは、解説せずとも、動く手、手、手。初めての方は、ただただ、
「な、なんだ〜、こりゃ場違いなところにきてしまったじ〜」
と、口をあんぐり開けたまま。しかしです、しかしですぞ。ここで、あなどれないのが金沢の女性!開演前にアルバムを求めてくださり、話してみると、

「今日はね、うちのだんなを連れてきたじ〜。普通の会社員で、生ユズは初めてじ〜。昨夜、笑顔がかさなればの手遊びだけは特訓してきたから、大丈夫よ…じ〜!」

この曲は余裕があるので、会場を見ながら進めていったのですが、いらっしゃいました、いらっしゃいました!見つけましたよ〜、そのだんな様を!ちょっとぎこちないんだけど、
「おおっ!この曲、俺知っとるじ〜!夕べ、家内に無理やり教え込まれた歌だじ〜。知っとる、知っとる!待ってたんだよねえ。ほ〜れ、ほれ、どないでっか?できまっせ!よいしょ、あ、そ〜れ!」
と、笑顔いっぱいで、隣の方と手を重ねてくださっていたのでした。なんだかほほえましくて、心が温まる瞬間でした。

写真いつもだと、歌よりも話が長いお坊ちゃま。
しかし、この日はどういうわけか、歌に心を込めて(って、他のコンサートは込めてないのかい?)話さなくてもわかっていただけるように、21曲を歌わせていただきました。

ギター、ベース、キーボードのバンドもあって、生伴奏で初めて「あこがれ」「花びら便りが届くまで」を歌えたんです。そのリハーサルで、とてもバンドのみんなが上手なので、お坊ちゃま、ひらめいてしまいました!

「ねえねえ、あのさあ、そんなにうまいんだからさあ、もうちょっと伴奏やらない?ね、ね、やろうよ〜!はい、楽譜!」

ってなわけで、「あなたを歌う」と、新アルバムのタイトル曲「夢人」に参加してもらいました。どの人も、快く引き受けてくださり、本当に助かりました(でもね、なぜか、冷や汗のようなものをかいていたけど、気のせいだよね、ね、ね。あと、つぶやく声も聞こえたんだけど「これ、難しい…」)。

写真「明日を夢見て」「WITH YOU」「きみとぼくの間に」の合唱もばっちりだし、「やくそく」のリコーダーとオカリナも美しいし、「生命歌いましょう」の金沢版もじ〜んときたし、内容の濃い時間を過ごすことができましたよ。さっきも話しましたが、積み重ねなんですよね。そうそう、積み重ねって言えば、小学生だった女子が二人、高校生になっていて、初参加でした!嬉しそうに報告に来てくれましたよ。制服姿、きれいでしたねえ。そして、四万十川の(じゃないでしょ、四十万、し・じ・ま!)の不思議の国のアリスちゃんが、素直に話しかけてくれました。
「あのね、新しいCDを買うつもりなかったんだけど、思いのほか良かったから、買いま〜す。」
こ、これって、素直に喜んでいいんですよね?ほ、誉められているんですよね?だ、誰か、おせ〜て!

子ども達を愛する先生方が、どんどん定年退職してしまうけど、新しい生命に受け継がれていく「情熱」を、確かに見ることができた、金沢WITH YOUコンサートでした。そして、教員とか保育士だけじゃなくて、変な表現だけど、何でもない普通の「お母さん」方が、大活躍の金沢なのでした。
次の春には第六楽章もあるのかな?もしもあったら、あなたも是非おいでくださいね。みんなを受け入れてくれる、そんな金沢の仲間達です。

写真良かったのう。
ずっと、冬眠しておった柚坊じゃて、わしゃ、気が気でならんかったわい。ほんに、ピアノの練習はしておったわい。これだけは、認めてあげようのう。拍手をわしが贈るぞえ。さ、これに甘んじることなく、伊東の宇佐美での、バンドとのコンサート(じゃっかん、チケットがあるようじゃ)や、群馬での金井信氏とのピアノ2台のコンサート(まだまだ、チケットはあるようじゃ)、きちんと、思いを届けるのだぞ!ええのう!

じ〜じ〜と 金沢弁は 今村さん? へんちゃか ぺんちゃか