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違う形が また楽し!その1

2007/04/23

一人も良し ふたり三人 みんなも良し へんちゃか ぺんちゃか

新緑の映える季節となったのう。
柚坊は奈良へと出かけてのう、あざやかな緑の中を歩いてきたそうじゃ。常緑樹よりも、冬になれば枝だけになるような、そんな落葉樹が好きなんじゃとな。枯れるもよし、芽吹くもよし。それが、自然の営みなのじゃな。杉やひのきだけの山は、ほんに、つまらんのう。色がないのう。あんたはんも、木を一本植えてみんさいよ。ええもんだぞ。小鳥もきっと来るぞなもし。

写真一日、何時間も練習したかいがありましたよ!
このところ、新しいアルバムの発売記念コンサートが続きました。それも、どれもが違う形でのコンサート。すでに、お知らせしたように、金沢では、基本的に一人で(地元のバンド仲間に助けられながら)。伊東市では、パーカッション(玉木正昭氏)とキーボード(進藤克己氏)の編成。群馬では、ピアニストの金井信氏との、おそるべき、ピアノ2台の競演!(狂演とも書きます)

そのどれもが、違う味わいを見せてくれたのでありました。
というわけで、じゃあねえ〜!(って、終わるな〜!)

はいはい、わかりましたよ、話せばいいんでしょ、話せば(って、開き直っちゃダメだよ〜…欽ちゃん風に言ってみて)。

伊東市、ひぐらし会館。
写真実にこじんまりした、200人定員のホール。これがいいのですよ、はい。顔は見えるし声も届くし、まるで、ご近所のみなさんと歌っているような、そんな雰囲気に包まれているんです。しかも、子ども料金という設定がないので、聞いてくれる子ども、聞きたい子どもが来てくれているんです。これは正直、ありがたいです。なぜかって?それはね、僕が歌いたい歌を中心に構成できるからなのでありました(じ、自分中心なのかい!)。
しかも、さらに嬉しかったのは、定番の「笑顔がかさなれば」や「少年少女冒険隊」では、

「あっ、この歌知ってるもんね。」
「そうだら、だってさあ、今月の歌になってるよねだら。」
「そうだら?うちの学校も、そうさあだら。」
「うっそ〜?あんたんとこも同じなのら?じゃあさあ、歌わなくっちゃねだら。」
「うんうん、歌おうよだら。だって、子ども料金じゃないだらも〜ん!」
「ユズリンにまかせちゃおけないだら。」
「そうだら、そうだら?」
(註:実際には、こんな会話“〜だら”の使い方はしませんので、誤解なきようお願いします)

という会話を瞬間に繰り広げ(ては、いないかも〜)、がんがん歌い返してくれるんですねえ。新曲の「きみとぼくは友達」の覚えも早くて、まるで、自分のクラスの中で、子ども達と歌っているような錯覚さえ覚えてしまうほど。うんうん、なつかしくも温かな、良い感じでしたよ。

写真バンドともきちんとリハーサルをしたので、その成果はばっちり!(進ちゃん、スタジオありがとうね。また使わせてちょうだいねえ)意見も出してくれるし、演奏上のアドバイスもくれるし、本当にありがたい「音楽仲間」です。同じ方向に目を向けてくれているのが、音のひとつひとつに出るんです。というわけで、全23曲のうち、カラオケを使用したのは、な、なんと1曲のみ!

…かつて、こんなことがあったでしょうか?
ごらんください、できあいの音でしか表現できなかった曲が、まばゆいばかりの音のきらめきに大変身。その光のシャワーを一身に浴びながら、こんなにも美しく、広く、大きく、あでやかになった曲を、頭の中だけがかわいいお坊ちゃまは歌うのでありました…(はいはい、ビフォーアフター風に読むわけでしょ?)…

今回のアルバムの中で、「生命(いのち)歌いましょう」を、長崎の言葉で語ってくれた内野博子さん(長崎出身、現在伊東市宇佐美在住)が、全編、長崎の言葉にして、今回は語ってくださいました。



目の覚めた朝 見上ぐっ空に みんなの顔の 映っとる
笑うとる顔も なみだん顔も みんなみんな 映っとる
そんなみだん かわくごと 歌うてささげようで
悲しみんいっちょでん消ゆっごと 空に 歌おうで
世界中の 明日こそはって こまんか夢ば 願うてる
手さぐりでん 届かんでん みんなみんな 願うてる
そん夢に近づくごと 歌うてささげようで
あきらめんいっちょでん消ゆっごと 明日に 歌おうで
どこにおっても 生命はひとつ あんたも こん世にひとりたい
輝きたかぁ 愛し合いたかぁ みんなみんな いとおしかぁ
そん生命の光るごと 歌うてささげようで
苦しみのいっちょでん消ゆっごと 生命 歌おうで

平和か日々の来るごと 歌うてささげようで
にくしみんいっちょでん消ゆっごと 生命 歌おうで 生命 歌おうで



写真難しいことなんかないんですね。
一人ずつが話せることを、ほんの少しずつ話せば、まずは、僕らの住んでいる町が「戦争からの卒業」に近づけるんですよね。本当に、そんな卒業式をしたいなあ。もし、その式が実現したら、出席してくださいね。

最後に、ちょっとだけ感想を紹介しましょうね。

・ユズリン好きの仲間はいいなあ…愉快なおかしな仲間達、もう、大好き!今回は、夫と3人の子ども達と家族5人でのコンサート!もう、民族大移動って感じ…で、嬉しかった。今回は、中三の長男が大活躍で…すべての歌を口ずさんでた。なんだ、歌えるんじゃ。ホントは一番ノリノリなんだ!下の子たちがユズリンと握手している間、長男は重たい器材を一所懸命運んでたよ。難しい年頃だけど、コンサートのおかげで家族がひとつになれました。ありがとう!

・新年度、すっごく遠いところに転勤になりました。最果てのような…。日々、家庭に追われ、仕事に慣れず、人にも慣れず…いっぱいいっぱいで。疲れ果てていた私は、歌のひとつひとつに涙が止まらず、「ここ泣くとこ?」ってなところで泣いていたら、隣にいた後輩も泣いていました。明日から、また頑張ってみようって、自分を奮い立たせることができました。ありがとう。

写真こんなふうに思ってもらえて、こちらこそありがたいです。自分自身が楽しめないと、本当に伝わっていかないんですね。こんな、頭のなかだけがかわいいお坊ちゃまですが、みなさん、よろしくお願いしますね!
さあ、次回は、あのすんばらしくも偉大なピアニスト、金井信氏とのコンサートの様子をお伝えしましょうね。というわけで、バッハッハ〜イ!ユ〜ズヨ〜ン!

18時半に始まったコンサート、なんと、21時までかかったそうじゃよ。まあ、よくも声がもったのう。昔から、柚坊を知っておる方が話しておったわい…「中山君、声が強くなったなあ」とな。少しずつじゃが、確実に冬眠から目覚めておるようじゃな。ほんに、ひと安心じゃ。これも、皆の衆のおかげじゃよ。ありがとうのう。

温かな 仲間を見つめ 見つめられ へんちゃか ぺんちゃか