ユズリンキャラクター
新着情報
プロフィール
スケジュール
ライブラリ
ユズリン日記
学校公演・コンサートのお問い合わせ お問い合わせ
SBSラジオ「ユズリンの音楽日記」
ユズリン日記 HOMEINDEXBACK

股旅 柚ゑもん in 加子母明治座

2008/11/04

手間かけて 人が生み出す 里山か へんちゃか ぺんちゃか

名古屋は暖かかったぞえ。
中津川は、少々、ひんやりしたぞえ。
加子母に着いたら、息が白かったぞえ。
柚坊ひとこと、「ゆ、指が動かない…。」
そうじゃ、寒くて、この秋初めて、かじかんでしまったようじゃわい。これから、そんな日々が続くんじゃのう。五年半ぶりの加子母村は、名前こそ「中津川市加子母」に変わっておったが、皆の衆の温かさは、ちっとも変わっておらんかったのう。ほお葉寿司も、うまかったのう。


小学校コンサートも続く中、なつかしの、加子母村に行ってきましたよ~!そうなんだよねえ、爺の言うとおりに、合併のせいで(そうさあ、けっこう怒っている人、多いのさあ!)「中津川市加子母」になってしまっていたのでした。「村」じゃなくなってしまったのでした。あ、誤解しないでくださいね。「村」って、なんか、胸をくすぐる響きだと思いませんか?ね、思うよね?ね、ね、ね!

全国的にさ、地名が変わってしまうけど、本当は、そこに昔からの意味、成り立ちの理由があるのにね。それを忘れ去ってしまうような名前を付けたら、きっと、また、大きな自然災害も起きるんだよなあ(水関係の地名って、多いんだよなあ。学校名も○○第○(数字)小学校とかも困るんだよ。タクシーの運転手さん、よく間違えるんだよ)

加子母は、寒かったよ~!
唐塩山も見えてきた頃、今回の会場「明治座」に到着!
実行委員のみなさまが、入り口前でお出迎えしてくださり(本当は、準備をしていたところに、偶然、着いたのかも~)、自動車から下り立ってみると、な、なんと、息が白い!う、うっそ~!と思いながらも、5年半前に訪れた「明治座」にご対面すれば(ここで、できたらいいよねえなんて話をしたんだよなあ)、そんな寒さも吹っ飛び、つい、つぶやいてしまうのでありました。
「か、帰ってきたぞい!この柚ゑもん、故郷、加子母に錦を飾るべく、帰ってきたぞい!」
…あ、ごめんなさい。故郷ではありませんでした、はい。

でもさ、そんな思いを抱かせるからこそ、「Invitation to YUZZ」に収録した、“夕焼けの里”が生まれたわけなんだよねえ。九州、鹿児島の出水もそうだったしねえ(本当の故郷、静岡県三島の歌、できるのかなあ?こりゃ、いつか、書かないとね。そうだら、そうだら、そうずらよ~!)

会場は、芝居小屋。
あの有名な、十八代目 中村勘三郎さんも襲名披露公演をした、由緒ある芝居小屋なのであります。その舞台に上がらせていただき、しかも、花道に設置された「すっぽん」(下から登場する穴)をも使わせていただいたのでした。

二部の一曲目『レールの果ては見えないけど』を歌いながら登場すると、まさか、そんな所から出るとは思ってもいなかった、桟敷のお客様。
「うわあ~!」
「ギャ~ッ!で、出た~!」
「お、お化け~!…かと思ったら、やんだあ、はあ、ありゃ、柚ゑもんじゃあなかとね~」
「そうずらよ~。ったく、いたずら坊主じゃのう。」
「あぶにゃあ、あぶにゃあ、わしゃあ、ちびるとこだったわい。」
と、大興奮!(あ、いつものように、こんな会話があったかは、まったくの不明ですので、あしからず。)

『生命歌いましょう』では、小学六年生に成長している(彼が小さな頃から知っているのだ)、なおや君が、みごとに暗記しながら、しかも、表情豊かに語りかけてくれました。元園長先生の、さとえさんは、お孫さん誕生の喜びをご自分の言葉で表してくれました。生命の大切さ、ありがたさを伝えてくださいました。いつもならば、先に一番を歌ってから、語ってもらうのですが、今回は、この素晴らしい語りの後に、三番を無伴奏で歌った、柚ゑもんなのでありました。

そして、この日の山場は、何と言っても、加子母のみなさまと一緒に歌う『夕焼けの里』でありました。ほら、こんなふうに、出入り口のところに、毛筆で書いてくださった歌詞。素敵でしょ?
最近は、手書きじゃなくて、パソコンで作ってしまう場合が多いけど(学級だよりなんかもね)、味わいのある、温かな文字が桟敷のみなさまだけでなく、柚ゑもんをも包んでくださったのでした。手紙とか葉書の素晴らしさって、やっぱり、そこにあるんですね。なんて言っている柚ゑもんも、パソコンを頼っているけど…。でもね、でもでもね、年賀状には、必ず、一言メッセージだけは書こうとしているんですよ(はい、言い訳でした)



さてさて、その『夕焼けの里』、リハーサルで合わせてみたところ、もう、完璧に自分達の歌にしてくださっていたので、あっ!良いこと思いついた!ってなわけで、
「あのさあ、1番は柚ゑもんが歌うので、2番は、上手側の半分の人で歌って!で、3番は下手側の人だよ。4番は、全員で。ね、ね、そうしようね、ねねねのね!」

木づくりの小屋に響く、人の声。
音は吸われてしまうのですが、なんとも、自然な響き。
晩秋の加子母に、静かに、おだやかに溶け込んでゆくのでありました。


まだまだ、コンサートは続きますよ。
ひとつ、ひとつ、全力でぶつかるのは、当たり前。あとは、一緒に作ってくれる子ども達や、お客様の息を感じながらね。ここ、ここさ!ここが大事なんだよね。息を合わせるってことがね。

月末の30日には、いよいよ、ピアニスト金井信氏や、弦楽四重奏、クラリネットの白石氏との、夢のようなステージも船橋で待っているし、12月には、大阪で、じいじと一緒の変てこりんなコンサートもあるしね。風邪なんか、ひいていられないのだ~!だから、もう、寝るのだ~!じゃあねえ、バッハハ~イ!ユッズヨ~ン!


これっ!
まだ、昼前じゃないか! ったく、うちの柚坊には、悩まされるのう。
先週は、静岡県沼津市の、小さな内浦小学校に行ってきたそうじゃよ。SBSラジオの「ユズリンの音楽日記」に、当時2年生が歌ってくれた『ありがとう大好きさ』の録音を送ってくれたのが、縁だったよのう。コンサートが始まると、いきなり、全員が立ち上がって、踊りながら歌ったり、一年生の体格の良い男子が、叫ぶように歌ったりと、笑い転げてしまったそうじゃ(なんでも、その男の子。途中で喉をさすりながら、う~っ、叫びすぎた~と、苦しい顔で訴えていたそうじゃ)。船橋市の三咲小学校では、終演後、「子ども達に、良いプレゼントになりました。」と目頭を押さえながら、校長先生が、わざわざ、話しに来てくださったそうじゃ。
だからじゃ、毎回、大変じゃが、手を抜いたらあかんぞえ!ええか、年末まで、走りまくるのじゃ!あの夕日に向かって、歌うのじゃ~!ジッジヨ~ンとな!(…へ?) ほんだば、まったのう。


なにもない だから よけいに美しい へんちゃか ぺんちゃか