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秘密のとびらさ My Bag

2003年4月15日

 この4月から、静岡県の静岡市内で僕の曲が流されているんですよ。商店街では毎月5日。そして、ゴミ集めの清掃車からも・・・。

 というのは、昨年、静岡市消費者協会から依頼が入ったんです。「環境問題を考えているんだけど、そのテーマソングを創ってほしい」と。で、なぜ僕に依頼が来たかというと、おかげさまで静岡市には数え切れないほどの小学校に呼ばれて歌っているんですね。もはや小学生のアイドル(?!) だから、ぜひとも僕に創って歌ってほしいと!

 ここまで言ってもらったら、創らないわけにはいきませんよね。もう、ない頭をしぼって創りましたよ。そしてできあがった曲のタイトルは『秘密のとびらさ My Bag』。

 買い物に行く時に、僕らが小さい頃って(って、誰を中心に“僕ら”と表現しているんでしょうね?)家の人は、買い物かごを持って行きましたよね。ほとんど包んでもらうことなく、そのままかごに入れましたよね。スーパーとかはなくて、豆腐やさん、魚屋さん、乾物屋さん、お肉やさん、八百屋さん(僕の家は八百屋でした)がご近所にあったので、子どもでもお使いは楽々でした。豆腐やさんにはよく鍋を持って買いに行きましたねえ。ついでにいえば、消費税なんてややこしいものもなくて、5円だよ、10円だよ、玉子はひとつ8円だよの世界でしたね。だから、子どもながらにも計算は簡単だったのです。

 それで、うちの例でいえば(八百屋)、大根とか人参とかはね、新聞紙で包めば良い方でした。数の多いお芋とかは袋に入れましたけどね(これも新聞紙でできた袋)。でもだいたいのお客さんは、「包まなくていい」と言ってくれたんです。だってご近所だからね。かごに入れたり、手に持ったり。

 そして、その紙だってごみにはせずに使いましたねえ。お風呂のたきつけとかさ、かまどにもね。あれ、これってうちだけかなあ?もしかして、ゆずりんって相当古い? 生ゴミも少なかったな。なぜなら、食べられる所は食べていたものね。大人の口癖は「もったいない、もったいない」「残したらばちが当たるよ。目がつぶれるよ」「お百姓さんに申し訳ないでしょ」でしたからね。

 そんな思い出があるからこそ、この曲ができたんだなあと思っています。かばんの口は秘密のとびら、地球や生命や未来に続く、重要なとびら。

 ゴミを減らそう・・・なんて一言もいっていませんよ。歌の中から、感じてもらえたら最高です。ただ、残念ながら、CD化はされません。というわけで、どうですか?

今度、5日に静岡市の商店にこっそりと行ってみませんか?う〜ん、なんだかワクワクしちゃう!それと、清掃車の後にもついていこうかな?

 ああ、だめだ。きっとだめだ。だってさ、この僕のことだから、曲に合わせて歌い出しちゃうよね。それもポーズをとりながらさ。これじゃあ、こっそりにはならないものね。

 あるコンサートで、この曲を紹介したら「わたしね、この曲を聴いたら、なんだか自分の買い物かごを持って買いものに行きたくなったわ」だって。