ユズリンキャラクター
新着情報
プロフィール
スケジュール
ライブラリ
ユズリン日記
学校公演・コンサートのお問い合わせ お問い合わせ
SBSラジオ「ユズリンの音楽日記」
ユズリン日記 HOMEINDEXBACK

みんなで生きていく星だから できる事から始めてみよう・・・

2003年6月5日

そんな歌詞が響きあうコンサートが、静岡市で開かれました。そうです。もう、この ページでも紹介したように「秘密のとびらさ マイバッグ」のコンサートです。正式 には、静岡市消費者協会30周年記念講演&ユズリンコンサートです。僕にとってい つもと違うのは、幅広い年齢層の方がいらっしゃるという事です。僕のコンサートと 言えば、子ども達を中心にした家族連れや先生方でしょ?う〜ん、いったい今日はど うなるんだろう。手拍子とかしてくれるのかなあと、心配だったんです。それにさ、 僕って変なキャラクターでしょ?(うんうん、ってうなずいたのは誰!)はたして受 け入れてもらえるのか…。もうドキドキでした。

 一部の記念講演では、環境問題に取り組んでいる高名な先生が、子ども達も多いの でカードを使って興味がもてるように話を進めていきます。参加型ですね。会場中が 集中する話し方で、うまいなあと思いました。

 さあ、休憩後はいよいよコンサート。
一曲目は、先日のSBSラジオの放送にもあった「DO MY BEST!」をピアノだけで静か に語るように歌いました。二曲目は「DREAM,TOGETHER」。ダンサーズが登場すると 案ずるより産むが易し…ですね。みなさん、自然に拍手をして応援してくださいまし た。とにかく、最前列が招待席。だから、おじさまやおばさま(本人達はおじいちゃ んだ、おばあちゃんよと宣言していましたが)ばかりで、楽しんでくれるかが気に なっちゃって。でも、真剣に話を聞いてくださる方々ばかりでした。ありがたい時間 です。
 会場中には抽選で当たったみなさんが、本当に喜んで参加してくださいました。そ う、実はこのコンサート、往復はがきによる抽選だったんです。約500席ですか ら、180組の親子と招待者などですぐに埋まってしまいます。なんでも競争率は○ ×倍だとか…。そんな当選した方々が僕の曲を一緒に歌ってくれて、まあ心地よい コーラスをつけてくれました(中には何通も出した方がいるらしいのですよ)。この 会場は金井信さんとのジョイントコンサートの時の会場。すごく歌いやすい、良い会 場なんです。

 そして素晴らしかったのが、この日のためだけに結成された「マイバッグ合唱 団」。
 まあ、うまいこと、うまいこと。小学生を中心に中学生から大人までの構成です。 リハーサルで、あまりにもうまいのでびっくり! そこで、本当はカラオケで歌って もらおうと思っていたのですが、ピアノで伴奏することに決めました。今まで各地で 歌ったことはあるんですが、生演奏は初めてです。こういうのって緊張するもんなん ですよ。自分で創っておきながら「まちがえたらどうしよう…」そんなことばかり考 えてしまうんです。
そこは、合唱団に助けられてのコンサート。あまりにもうまかったので、途中めりは りをつけるために中学生だけのソリにしたり、掛け合いにしたり。そんな僕の要求に すぐに反応してくれるので、ますます愉快になってしまいました。この合唱団を指揮 してくださったのがY先生。実は、教員時代から知っている方で、この人の指導がま たおもしろいのです。みんなの声が小さいと、決まって言うんです。「けち!」 「もっと出せ!」って。こんな指導もあるんだと、笑い転げてしまったユズリンでし た。こういう言葉かけも、お互いの信頼関係があるからこそできるんでしょうね。

コンサートでおじゃましている小学校の子ども達がいっぱいで、すぐに話しかけてく れて、友達のように仲良くなれました。何回も何回も来ている静岡市だからこそのコ ンサートなんですね。たとえ一つの市だけでも、こんな濃いつながりができてうれし いんです。
 そして、思ったんです。子ども達だけのコンサートも好きですが、いろいろな年代 の方がいてくれる会場はいいなあって。前にも書いたんだけど(あ、ソングブックで だっけ)、広島のお寺でのコンサート(前回の日記の男の子の供養としてのです)。 これは、妙に興奮しました。小さな子からおじいちゃんやおばあちゃんまで、畳一畳 に何人もの人が方寄せ合ってすわり、みんなで手つなぎする。こんなのって、この頃 めったにないでしょう?僕はね、こういう集まりこそ自然だなあと感じられるんで す。はしゃぎまわる子ども達、頭でも考え始め、悩める中学生や高校生、生活を支え てくれる頼もしい父さんや母さん、何を話しても笑い、すぐに涙する人生の先輩…。 そういう、みんなの中にいるとほっとします。自分も、その中の一人にさせてもらえ て、抱かれているような気になるんです。だから、安心して歌えるんですね。

 一人ひとりが、買い物の時に袋をもらうのを一月やめたら、なんと月に2000万円以 上の焼却などの経費が助かるんだそうです(市単位で)。
 僕らが子どもの頃は、みんなが買い物かごを持って歩いていましたね。だって、近 所にお店があったから。スーパーやデパートみたいに便利じゃなくても、魚屋さん、 豆腐屋さん、乾物屋さん、八百屋さん、肉屋さんがあったものね。町があったもの ね。家があるだけじゃなくて、お互いを必要とする人間関係があったものね。
 うちも八百屋だったから、近所の人たちとたくさん話をしたし、配達もしたし、顔 もみんな知っていたしね。町があったよね。この頃さ、町の活性化とかよく言われる けど、もしかしたら、ひとつにすべてが集まるのは良くないのかもね。分業という か、それぞれの分野の専門家がたくさん細かくいる方のが良いのかもね。その方が、 イキイキするのかなあ?

 コンサートのアンコールでは、もう一度「秘密のとびらさ マイバッグ」を僕も歌 いましたよ。商店街やゴミ収集車から流れてくる伴奏でね。会場のみなさんも「マイ バッグ マイバッグ 一人ずつ・・・」って本当に覚えているかのように歌ってくれ てうれしかったなあ。
 だから、思わず自分で言っちゃいました。
 「もう、こういう曲ができるなんて、やっぱりユズリンって天才だよね!」

 あああ、言わなきゃいいのに。でも、そこがまたユズリンらしいのかな?みなさ ん、もうしばらく、こんなユズリンにお付き合いくださいね。
 ちなみに、この曲は12月のレコーディング候補曲です。ちょっと違ったアレンジ で、歌い直そうと考えています。どうぞ、お楽しみにね。