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小学校コンサートはやめられない

2005年06月17日

へんちゃか ぺんちゃか かたつむり

入梅したのう。
雨もまた楽しいもんだわい。そりゃあ確かにむしむしするけんど、これが自然なんじゃよ。ゆずりんぼっちゃまも言っておった。この時期のコンサートは、下着までびっしょりだそうじゃ。それが逆に気持ち良いらしいんじゃよ。やっぱ、ちとおかしいのう。ああ、いやあ失礼、失礼。なんでも、中途半端じゃなく思いっきり汗をかけることに、生きている『今』を感じるそうじゃ。ふむふむ、なるほどのう…。やはり、ただのアイドルではなかったんじゃのう。うん?待てよ。まさか、夜に呑むビールが美味いからってことは、まちがってもないよのう?

このところ、ホールのコンサートもありますが、あちこちの小学校に出かけては歌わせていただいています。静岡県はやはり故郷ということもあり、どこかでつながっている人と出会うんですよ。先日も、高校の後輩やひとつ上の先輩、はたまた大先輩ともお会いしましたし、大学時代にバレーボールに青春をかけた仲間とも再会しました。彼女とは、手を握り合って涙しながら話したのでした。
彼女「私、名前も変わったけど(結婚して)、顔もおばさんになって、わからなかったら(三島地方の方言で、わからなかったでしょという意味)?」
おぼっちゃま「うん(な、なんて正直な!)」

驚いたのは、なんと、高校の同窓生の写真とサインが校長室に貼ってあった学校もあったのです!彼は現在、アメリカのNASA(宇宙のことをなんか研究しているすごい人なんです、なんかね、なんか)で活躍中。その小学校の卒業生ということで、講演に来たそうなんです。校長先生も、「ユズリンさんの友達は立派ですね」と、褒めてくださいました(うん?あれ、と・も・だ・ち?だけ?)。

また、ある小学校にうかがったら、なんとおぼっちゃまが真面目な公務員、教員時代に学年主任だった先生(もう、退職していますが)が、聞きにきてくださったんです。娘さんの子ども、つまりお孫さんが通っている学校だったんですね。もう、なつかしいやら、恥ずかしいやら。
「中山さん、私ね、大きくなってもが大好きなの。今日、歌ってくれるかしら?聞きたいわ。」
当時から褒めてくださるだけの、人の悪口を言わない素敵な先生でした。もちろん、この日も先生のために、ただただ先生のためだけに、『大きくなっても』を歌わせていただいたのでした(って、いつも歌ってるじゃん。うそつきおぼっちゃま〜!うっひょっひょ)

「うちなあ、今まで、中学校に勤務していたんやわあ。中学生の教材にはめっちゃ詳しいんやけど、小学校では子ども達とどんな曲を歌ったらええんやろ…。」(少々、うその関西弁でした。)
そんな、ある女性の先生が見つけてくれたのが『きみとぼくの間に』。それ以来、『大きくなっても』や『スタートライン』『空が空であること』『笑顔がかさなれば』『少年少女冒険隊』…、子ども達と歌いまくってくれたんです。しかも、高学年の子ども達とは『そして ぼくらは地球』で、市内の連合音楽会に出演もしたんだそうです。
その先生いわく、
「ユズリンさんの歌には、不思議な力がありますね。すべての人の心を開き、和らげ、存在そのものまで包み込んでしまうような、そんな力が。」
あ、僕が言ったのではありませんからね。あくまでも、この先生が感じてくださったことなんですからね。ほ、本当ですからね(でも、本物を見て、大丈夫だったかなあ?)。

駅から歩いて学校に近づくと、校舎からは耳になじんだ歌が聞こえてくる日もあります。今月の歌として取り上げてくださっているんですね。嬉しい反面、なぜか恥ずかしくなっちゃうんです。だってさ、だってさ、この歌声って、歩いている僕に聞こえるということは、ご近所のみなさまにも当然、聞こえているわけでしょ?しかも、ほぼ毎日ね。ああ、またまたおぼっちゃまが「ご近所アイドル」になってゆく〜!(はいはい…)

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校舎に入れば、「ようこそ、ゆずりん」なんて書かれた小さな黒板があったり、先日なんか校長先生みずから、ずっと校門で僕を待っていてくださったりしたんです(それって、不審者を見張っていたんじゃないのかって?違うわい、違うわい。ふ〜んだ!)。 校長先生、暑いのに、太陽にじりじり焼かれながらも僕を待っていてくれたんですよ。こんな出迎え初めてで、大感激でした。その校長先生のお顔、本当に、本当に真っ黒でした…(あ、失礼)。この校長先生とは気が合ってしまい、なんと帰る時間も忘れて、午後二時まで話し込んでしまったのでした!もしかしたら、秋の修学旅行(広島)で、会えるかも。同じ日に、学校コンサートで僕も広島にいるのです。平和記念公園で再会する約束をしたのでした(と思っているのは、僕だけなのでした)。

突然、給食を用意してくださったり(こういうのは不可能に近いんですよ。だって、数が決まっているからね)、すぐに感想文をくださったり、帰る僕を見つけて、窓から顔を出し「ユズリ〜ン、また来てね〜!」って叫んでくれたり…(これまた、ものすごく照れくさいんです。なんでって、近所の方が「ちょっと、あの人もしかして有名人?アイドルよ、アイドル!だからよねえ、かわいいもの」なんて言われちゃうしねえ…はいはい)。

「ユズリンを呼べて、本当に良かったわ。きっと、子ども達だけじゃなくて、若い先生が何かを感じてくれたと思うから…。」
コンサート終了後、体育館のそでの控え室で、二人の係りの先生からかけてもらえた言葉でした。
「あんなの、低学年向けよねえ。」って言われた事が過去にあっただけに、心が揺さぶられた言葉でした。こんな、かわいいだけのおぼっちゃまでも、構成もけっこう考えているんです。より簡単な表現で、より理解してもらうためにはどうしたらいいかって。それをわかってくれた先生が、一人ではなく二人もいてくれたこと。今までの悩みが報われた瞬間でした。
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おぼっちゃまの挑戦は、まだまだ続きますよ。
そのひとつを紹介しましょうね。それはね、今、新しいメンバーと小学校コンサートを始めたんです。キーボードの進藤君はレコーディングでアレンジも担当してくれている、愛称「とうもろこし君」。イメージどおりの音を出してくれる、確実なプレイをする人です。そして、もう一人は『お助け忍者 宿題花吹雪参上』などで、にわとりの声や合いの手を僕の知らない時に入れてくれた、ドラムスやパーカッションの正昭君です。二人とも長い付き合いなので、愉快な会話がはずむ中、リハーサルも進みます。三人でやるのは様々な条件が合わないと無理なのですが(とにかく、二人とも忙しい人で)、一回でも多く実現させたいと思っています。小学校だけでなく、ホールでのコンサートでも、いつか力を借りられたらいいなあ。お楽しみにね。

おお、皆の衆待たせたのう。ようやく「ミニソングブック」ができあがるそうじゃよ。ピアノピースとかっちゅう形で、『この手でつかみたい』『笑顔でいきましょう』『花びら便りが届くまで』『みんな生まれる』の4曲だそうじゃて。楽しみじゃのう。

へんちゃか ぺんちゃか 肩がこる