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SBSラジオ「ユズリンの音楽日記」
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元教員は走るのだ!

2005.12.5

吐く息の 白さを心に 取り戻せ へんちゃか ぺんちゃか

おお、皆の衆、えらい長いことごぶさたしてしまったのう。いやあ、いかんせんこのわしも忙しくてのう。頭が回らないのじゃよ。冬支度に追われてのう。薪拾いに始まり、白菜づけ、雪囲いと(って、どこに住んでんの?)、ほんに、もう一人自分が、いや二人ほしいわい。なぬ?一人でもうるさいのに二人に増えたらどうなるって?それもそうじゃのう。ま、一人でやりぬくさ、うっひょっひょ。


全国のあちこちをかけ回っていますよ。秋だと思っていたら、もう冬ですね。あの紅葉はいずこに?あの夕焼けはいずこに?
さてさて、もう忙しい!忙しいったら、ありゃしない!猫の手、いや声も借りたいほどの忙しさ!声が弱いだけに、つらい日々もありますが、まずは手洗いとうがいと睡眠。心がけながら、歌の旅を満喫していますよ。しかし、おぼっちゃまは思うのでした。仕事がいただける…こんな幸せなことはないって…(よっ、さすが、天才おぼっちゃま!)。なんたって、仕事の依頼がなければ、明日からはまさにフリーターでしょ?保障もないし、残ったのはかわいさだけ…。えっ、もういいから、早く次に行け?はいはい、わかりました。

写真しかしですよ、忙しいというのは、嬉しい反面、困るんですねえ。こうして原稿をじっくりと書く時間がないし、何よりも「考えることに集中する気」になれないんです。そうです、なれないのです!ここが大問題!人間には、心を真っ白にする「時間」が、きっと必要なんでしょうね(う〜ん、哲学的おぼっちゃま)。

ラジオ番組『ユズリンとじいじの縁側日記』も大好評(あれっ、反論なし?)で、たくさん葉書や封書が届いたんですよ。驚きました。SBSのスタジオに行きましたら、山のように積まれているんです(あっ、ちょっとだけ大げさね。ほんのちょっとだけね。あ、ごめんなさい、けっこう過大な表現でした)。小学生のみならず、中学生や高校生からも、大人からも、そして昔お世話になった方々からも届いていたんですよ。放送前に読みながら、その温かさに、なつかしさに涙が出てしまいました。みなさん、応援してくださっていることが、身にしみました。持つべきものなら、友達…、僕の曲「これからよろしく」にあるのですが、それを実感しています。

写真さて、気になる第二回目の放送内容は、諫早市の小学校の校長先生が歌う『明日を夢見て』から始まり、卒業する高校生へのお祝いの言葉として、しおりに書かれていたという『つまさきだけは前に向けて』、そして、もう一曲は最もリクエストの多かった『この手でつかみたい』。アナウンサーの今村さんも、顔を真っ赤にさせながら(なんで、顔が真っ赤なのかなあ?これは、ヒ・ミ・ツ)、ノリまくって話してくれたのでした。いやあ、あっという間の30分です。次回の放送日は、12月25日、クリスマスの朝ですよ。って、僕はクリスチャンではありませんが、じいじとユズリンからのプレゼントだと思って、聞いてくださいね。そうだ、なんとSBSのホームページにも、この番組『あなたが作る今月のユズリンソング ベスト10電話リクエスト』(違うって、そんなんじゃ見つからないでしょ!)のページもあるので、のぞいてみてくださいね。え〜っと、正式名称は、一応『ユズリンの音楽日記』です(だから、一応じゃなくてそれが正しいんだってば!)。

写真さあさあ、そんな忙しい日々を送っているおぼっちゃまなのですが、広島に滞在している間に、一本の映画を観ました。『Always三丁目の夕日』というタイトル。これは、西岸良平さんという漫画家が連載している『夕焼けの詩』が原作になんです。この漫画が大好きで、単行本が出るたびに読み(発売日前後は落ち着かないのだ。だってね、この漫画は人気で、すぐに売り切れてしまうんですよ)、もう51巻も発表されているんです。出会いは高校生の頃。友達の家に遊びに行った時に、最初の1巻から3巻までがあったんです。それを何気なく読んでいるうちに、はまってしまったんです。

読んでいると落ち着くし、時には涙があふれてしまうし…。なんて言うか、ほっとするんです。その理由、それはね、そこに愛や平和への思いが、いっぱい詰まっているからなんですよ。これは全作品を通して貫かれているテーマで、どんなにおかしな事件、ささいなできごとでも、愛と生命にあふれているんです。だから好きなんです。子どもが主人公のように見えて、実は、僕らがそこに、子ども時代の自分を投影しているんですね。
貧しかったけど、明日への夢がいっぱいあった昭和30〜40年代(あ、おぼっちゃまの年齢がばれてしまう)。部屋の電気は暗かったし、トイレとはけっして呼べないような便所は家の外だったし、もちろん、穴落ちだったし(失礼)、冷房はなく、暖房だってコタツか、ストーブ。テレビは白黒で、チャンネルを回しすぎると取れちゃうし、放送局は三つしかなかったなあ(NHKと教育とSBS)。食べるものも質素で、野菜の煮物中心だったよね?それも、大きな皿にひともり!みんなで箸を伸ばして取りました。肉なんか本当にたまで、嬉しかったのを覚えています。スーパーなんかないから、魚屋さん、豆腐屋さん、肉屋さん、乾物屋さん、八百屋さん(うちは八百屋だったけどね)へとお使いに行かされたものね。包んでくれるのも新聞紙の袋だったよ。着る服もそんなにないから、毎日同じ服で、つぎだらけ。そでなんか、鼻水でテカテカ。靴下は穴ぼこだらけ。町は夕方になると、音もしないほどの暗さと怖さ。年末の慌しいけど、活気ある空気。正月の三が日は本当に静かで、みんなが休み、空いている店なんかない。そんな季節感のあふれる時代でしたね。

お金はなかったけど、みんなが優しかった時代でしたねえ。
この映画には、今の日本が忘れ去ってしまった、大事なものがありましたよ。何回も何回も泣いてしまいました。宣伝マンじゃないけど、観てくださいね。漫画もいいですよ。ちゃんと、平和への思いが登場人物を通して伝わってきますよ。お薦めです。

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お昼をごちそうしてくださった校長先生がいらっしゃいました。給食を突然、用意してくださった学校のみなさんの気持ち(ご飯がね、おひつで出てきたのにはびっくり)。音楽委員会のみなさんが伴奏して、全校で「空が空であること」をプレゼントしてくださった学校もありました。広島の音響さん、まこブヒッ君と大木部長に連れられて行った、坦々麺しかないちょっと変わった店(けっこう、いけたよ)。久しぶりに会ったこぼちゃん改め、お相撲さんと食事をした金沢の夜(ごっつあんです)。静岡での金井信さんとのコンサート、楽しい楽しい、あっという間の三時間でした(聴く側も体力なくては参加できないのです)。

ああ、そんなおぼっちゃまの旅は、まだまだ続くのでした。はたして、おぼっちゃまの運命はいかに!しか〜し、心配することなかれ!大丈夫なのであります。おぼっちゃまは走りぬく決意をしているのです。なぜならば、なぜならば、そう、おぼっちゃまは元教員だったのです!今月は、師走!走れ、走れ、かわいい天才おぼっちゃま!うっひょっひょ。


年明けには、新しいアルバムの録音があるそうじゃよ。曲も厳選されたようで、14曲かのう?おっと、あまり、わしがばらしてはいかんのう。ああ、しかしじゃ、『ぼくたちの歌』は入るそうじゃよ。良かったのう。きっと、年明けには、詳しい話が報告されるじゃろうよ。お楽しみにな。

ダンスして 歌を歌うと 息切れる へんちゃか ぺんちゃか